TOP>>審査員コメント

伊東豊雄氏 / 建築家

家具は私達の身体の延長です。だから身体感覚が時代とともに変わるにつれて、家具も変わっていくはずです。でも一方で家具は何千年も変わらない形式を備えています。変わるものと変わらないもの、その狭間で今日の家具とは何でしょうか。

藤江和子氏 / 家具 デザイナー

“ いままでとちがうわたし” を体感できるのがいい。だから椅子とかテーブルとか、家具と呼べなくてもいい。生活行為も活動環境も大きく様変わりして、建築空間も変化してきています。生活空間のあたらしい姿とは。人々のいきいきとした生活の風景を生み出す家具とはどんなものでしょう。

ヒシヌマヨシキ氏 / ファッション デザイナー

家具は人間のまわりに “ ある”もの。 “ ある”だけじゃなく、もし家具も“ 自然” のようにひとのまわりに“ いる”ものだとしたら─“自然”─ のようにわれわれに“インスピレーション”をあたえるものであってほしい。

佐藤卓氏 /グラフィック デザイナー

性能がいい車はあるが、欲しい車がない。着やすい服はあるが、欲しい服がない。サービスがいいケータイはあるが、欲しいケータイがない。美しい家具はあるが、欲しい家具がない。商品としての家具を考えるということは、このような現実を考えるということ。生活の中で、周囲の関係性を心地よく変えてしまうような家具に出会えることを期待しています。

真壁智治氏 /プロジェクト プランナー (コンペチェアマン)

このコンペのユニークさを挙げるとしたら、商品を生むためのコンペであること、参加する全ての人に家具事業振興のチャンスが生まれる、ということであろう。だから、家具試験所、家具製作者、素材メーカー、プランナー、デザイナー、建築家、などの家具にかかわる種々な立場からの「チーム」でコンペに応募されることを期待しています。